サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿

サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿

ギリシャには「サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿」という名前の世界遺産があります。

この世界遺産はゼウスの正妻として知られる女神・ヘーラーを祭る神殿です。

トルコ沿岸、エーゲ海の東部に位置しており、ヘレニズム期の世界遺産であるエピクロスやピタゴラスの生まれた島であるサモス島の中に存在します。

1992年にユネスコの世界遺産に認定されたこの神殿は、紀元前6世紀に栄えたとされており、世界中からあらゆる人々が訪れる観光スポットとしておなじみです。

かつて、紀元前6世紀の頃、この地では都市国家サモスが繁栄しており、あらゆる遺跡文化が現存していることから世界遺産に認定されました。

マラトカンボスやサモス、ホーラ、ヴァティ、ミティリニイ(ピタゴリオ地区)などの都市、集落があるこのサモス島は、あまりにも古い遺跡があることから「街がないと思っていた」という方も多いようですが、実際はちゃんと都市が発達しており、宿泊施設やレストランなどもしっかり充実しています。

サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿のあるこの島には、実に貴重なスポットが点在しているのですが、やはり中でも注目すべきは「ピタゴリオ」かもしれません。

「ピタゴリオ」という名前を初めて見た方も多いかと思われますが、このピタゴリオは古代ギリシャ、古代ローマの時代に創られた記念建造物群であり、この島の「行政」のことを指しています。

サモス島の主要な部分であると同時に聖域として知られる空間となっているので注意して踏み込みましょう。

また、このピタゴリオの名前を見て何かに気づかれた方もいるかと思われますが、ピタゴリオはもともと「ティガニ」という名前で呼ばれていたものでした。

しかしこのサモス島からピタゴラスが輩出されたこともあって、「せっかくこの島から英雄が輩出されたのだから、この島の重要な部分の名前をピタゴラスに変えよう」ということになり、今のように「ピタゴリオ」と呼ばれるようになっています(1955年度に変更されています)。

そしてピタゴリオには「エウパリノス」という技師が創りあげた導水路(かつての時代は非常に画期的だったトンネル型の井戸のようなもの)が残っていたりするので、古代の文化に興味のある方はぜひ観に来てください。

ちなみにヘーラー神殿はヘーラーが生まれた場所だとされる神殿なのですが、ギリシャ様式の建築なので、他の神殿とはまた違った雰囲気が漂っています。

サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿という世界遺産の主要な部分なので、サモス島を訪れた際はヘーラー神殿を必ず訪れるようにしましょう。